伊勢佐木町150周年特設サイト[150th ISEZAKI 2024]

イセザキ辞典

Dictionary

「伊勢佐木」町名の由来は?

諸説(①元神奈川奉行の名前から、②興行所開場者の名前から、③蕎麦屋開業者の名前から、④伊勢山皇大神宮にちなんで 等)あったが、いずれも資料的根拠を欠いていた。
近年、以下のきわめて有力な資料が発見されています。

町名誕生は1874(明治7)年5月20日、当時の県令(県知事)は布達を発しこの地を「伊勢佐木町」としました。本年誕生150年を迎える町名の由来は、当地の埋め立て・道路整備に貢献した篤志家3名の名前や屋号の一部を組合せたものです。
「伊勢佐木」という名は、中村次郎衛(治兵衛)の屋号伊勢屋の「伊勢」と、佐川儀衛門の「佐」と、佐々木新五郎の「木」を合成したものであるというのです。
県は、寄付に対して銀盃だけではなく、彼らの名を当地に残すという褒賞を与えたことになります。

詳しくは、別添の資料をご覧ください。

【別添】
別添
特別寄稿 横浜開港資料館元館長 高村直助先生
出典:当組合2009(平成21)年発行の「OLD but NEW」

「イセザキ・モール」のシンボルツリーは?

最初のシンボルツリーは「サルスベリ」でした。

  • 『通常、住宅の庭にある樹木だが、その普遍性を逆に、サルスベリとしては珍しい大木にして象徴的に置くことによって話題性・親近性・偶然性を演出する』という意図があったようです。
現在のイセザキ・モール

残念ながら、生育状態が悪く、1993(平成5)年に2代目「クロガネモチ」に植え替えられました。

「クロガネモチ」の『銘板』には、次のようにあります。

5月の若葉はつやのある緑色で美しく樹が照り輝くように見えます。雌雄異株で雌株は秋に小豆大の赤いつやのある実をつけます。実の美しい雌木は京都などの名園で主木としてよく使われています。

選定理由はこのあたりでしようか。
そのネーミングから「苦労が無く金持ち」通じるという縁起木として植え替えられたという説もあります。

現シンボルツリーは、生育もよく別種に植え替える予定はありません。どこにあるか探してみてください。

「からくり人形時計」曲名?

2St.「シマミネ」前にある『からくり人形時計』から哀愁漂うバロック調の楽曲はオリジナルです。曲名はありません。
『からくり人形時計』(竣工1978年)制作段階で【制作設計会社が音楽家に依頼したもの】と当時の記録には残っております。
大手企業のCM曲を手掛けた作曲家の作で、音源はリコーダーやチェンバロ、チェロなど5重奏の生演奏を録音したものだそうです。

『からくり人形時計』の楽曲は以下からもお聴きいただけます。

【別添】
別添
出典:タウンニュース 2021年6月17日号(中区・西区版)

もう一つのシウマイ!?「中華料理店」とは?

「博雅亭(はくがてい)」です。場所は、現在の1St.「とんかつ はまや」付近にありました。

現博雅亭(はくがてい)

創業 @外国人居留地 1881(明治14)年
伊勢佐木町進出1899(明治32)年
閉店1980(昭和55)年

特にシウマイは名物で、「博雅亭」閉店後は、伝統の味と商標を横浜松坂屋が引き継ぎました。
しかし、2008(平成20)年の横浜松坂屋の閉店(跡地にカトレヤプラザ伊勢佐木)に伴い伝統の味は終了しました。

詳しくは、別添の資料をご覧ください。

【別添】
別添
株式会社博雅亭第4代経営者 保利玉子さんへのインタビュー
出典:当組合2009(平成21)年発行の「OLD but NEW」

「カプセル状」の水飲み場!?

名称:「ウォーターカプセル」(通称「ウォー太くん」)

「ウォーターカプセル」(通称「ウォー太くん」)

場所旧横浜松坂屋前(設置場所と思われる箇所には、カプセル撤去後に再設置された「口飲み式水道」が残っていました。現在は、衛生上の問題から蛇口部分は撤去されています)
設置日時1984(昭59)年6月30日完成
設計・施工竹中工務店、協力:株式会社乃村工藝社・栗田整備株式会社
※実質施工は、協力2社が行ったものと推測します。
機能富士の湧き水、灘の宮水などの名水が味わえる仕掛け
備考
  • 設置はイセザキ・モール化された6年後のことです。
    ※モール化の際、水飲み場や噴水関係の設置を要望しましたが、様々な要因でモール完成時には設置できなかったようです。
  • 撤去された理由
    1. 仕掛けが複雑で故障頻度が高かったこと
    2. 口飲み口からの飲水の為、時代とともに衛生面の配慮が有ったこと
    等が推測されます。
    ※正確な撤去日時は不明です。